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文化芸術を地域に生かす創造支援事業(採択結果・事業一覧)

2025年度
文化芸術を地域に生かす創造支援事業
採択決定事業について


2025年度「文化芸術を地域に生かす創造支援事業」について、「A文化芸術の創造・発信事業」39件、「B 文化芸術と社会の連携推進事業」23件、「B 文化芸術と社会の連携推進事業 スタートアップ枠」10件、計72件の申請をいただきました。 審査の結果、「A文化芸術の創造・発信事業」16件、「B 文化芸術と社会の連携推進事業」9件、「B 文化芸術と社会の連携推進事業 スタートアップ枠」3件、計28件を採択事業として決定しました。なお、予算額に限りがあるため、評価内容を踏まえて申請額から減額して採択した事業もありました。



≪審査方法≫

審査は募集案内に記載した「審査の視点」に基づき、審査委員により行われました。申請書類の事前審査を行った後、審査委員会において、「A文化芸術の創造・発信事業」「B 文化芸術と社会の連携推進事業」「B 文化芸術と社会の連携推進事業 スタートアップ枠」それぞれに、事前審査の評価が高い事業から順に採択の可否と採択額等を議論し、決定しました。



≪審査の概況≫

「A文化芸術の創造・発信事業」では、仙台で行う意義が明確に説明されているもの、仙台の人・街・文化的資源等を取り上げ、その魅力を効果的に発信する工夫がある事業は、地域・社会への波及効果の観点から高く評価されました。
一方で、既存事業からの新規性が明確ではないものは相対的に評価が低くなりました。また、収支予算書において人件費等の積算根拠が不明瞭である事業も、審査の視点(5)「実現可能性」の観点から相対的に評価が低くなりました。


「B 文化芸術と社会の連携推進事業」では、手法に独自性がある事業が高く評価され採択にいたりました。昨年度から継続する事業については、これまでの課題を捉えたうえで、今年度の課題と新たな取り組みと及び事業目標を明確に説明しており、事業計画が具体的に示されているものが高く評価されました。
一方で、課題意識は的確だが手法の新規性が乏しいものや、課題に対して手法がうまく結びついていないもの、一貫性が見られないものなどは、相対的に評価が低くなりました。
事業プロセスの記載が十分でなく、一過性のイベントとしての性質が強いと申請書から読み取れる事業も、「事業プロセスや様々な人々との関わりを重視した文化芸術事業を継続的に実施する」という助成の趣旨に照らして、相対的に評価が低くなりました。
活動歴の浅い団体・個人が行う事業や、試行的に実施する事業を対象とした「スタートアップ枠」については、今後他分野・他地域への展開が見込まれる事業が高く評価され、3件が採択となりました。


審査委員からは、地域・社会、または申請者自身が現在抱える課題を自ら見出す力を日頃から育むことが重要であると指摘がありました。
また、採択事業全体に対して、より公共にひらかれ、モデル事業として波及することへの期待が寄せられ、助成金を活用した広報の工夫、プロセスの公開等に積極的に取り組んでほしい旨の言及がありました。



【審査委員】

アサダ ワタル(アーティスト、文筆家、近畿大学 准教授)
芦立 さやか(秋田市文化創造館 ディレクター)
藤野 高志(建築家、生物建築舎主宰、東北大学 准教授)
ヲザキ 浩実(玉川大学 教授)
(五十音順)



【審査の視点】

(1) 先進性・独創性
これまでにない視点や工夫が取り入れられているか。

(2) 文化事業としての質
文化的に質の高い成果が新たに期待できるか。

(3) 波及効果
地域・社会への波及効果が期待できるか。

(4) 将来性・発展性
申請者の今後の活躍や事業の発展が期待できるか。

(5) 実現可能性
企画内容、実施体制、手法、事業プロセス等が実施のために適切なものとなっているか。

(6) 助成対象としての妥当性
本助成事業の目的や対象となる事業の趣旨に合致し、助成を得ることで高い成果が期待できる事業か。


※審査委員が申請のあった事業の内容と利害関係がある場合は、審査委員会において、当該申請事業にかかる採択可否や助成金額等の審議に加わることができないことを要綱で定めています。なお、利害関係の範囲は、次に掲げるものとしています。
(1)審査委員が、申請団体に所属している場合
(2)申請事業に、何らかの形で審査委員自身が参画する場合
(3)審査委員が、申請者から謝金・給与等の報酬を得ている場合
(4)審査委員が、申請者に対して外部有識者として関与するなど、中立・公正に審査を行うことが難しいと自ら判断する場合


【申請・採択概要】

(1)A 文化芸術の創造・発信事業
・申請件数 39件
・採択件数 16件、不採択件数 23件
・採択率 41.0%
・助成決定額合計 6,493,000円/申請額合計 16,480,140円
・情報保障・鑑賞サービス補助額 208,530円/申請額合計 408,530円
・採択事業 一覧(PDF)

(2)B 文化芸術と社会の連携推進事業
・申請件数 23件
・採択件数 9件、不採択件数 14件
・採択率 39.1%
・助成決定額合計 13,798,000円/申請額合計39,463,364円
・採択事業 一覧(PDF)

(3)B 文化芸術と社会の連携推進事業型 スタートアップ枠
・申請件数 10件
・採択件数 3件、不採択件数 7件
・採択率 30.0%
・助成決定額合計 1,500,000円/申請額合計4,619,200円
・採択事業 一覧(PDF)

※※(1)(2)(3)の助成決定額及び情報保障・鑑賞サービス補助額の合計 21,999,530円/予算総額 22,000,000円



【募集要項】

2025年度募集要項(PDF)


2024年度
文化芸術を地域に生かす創造支援事業
採択決定事業について

2024年度「文化芸術を地域に生かす創造支援事業」について、「A 文化芸術の創造・発信事業」52件、「B 文化芸術と社会の連携推進事業」28件、「B 文化芸術と社会の連携推進事業 スタートアップ枠」10件、計90件の申請をいただきました。
審査の結果、「A 文化芸術の創造・発信事業」17件、「B 文化芸術と社会の連携推進事業7件、「B 文化芸術と社会の連携推進事業 スタートアップ枠」5件、計29件を採択事業として決定しました。なお、予算額に限りがあるため、評価内容を踏まえて申請額から減額して採択した事業もありました。



≪審査方法≫

審査は募集案内に記載した「審査の視点」に基づき、審査委員により行われました。申請書類の事前審査を行った後、審査委員会において、「A 文化芸術の創造・発信事業」「B 文化芸術と社会の連携推進事業」「B 文化芸術と社会の連携推進事業 スタートアップ枠」それぞれに、事前審査の評価が高い事業から順に採択の可否と採択額等を議論し、決定しました。



≪審査の概況≫

「A 文化芸術の創造・発信事業」では、仙台の特徴・特色をふまえた企画提案となっている事業のほか、今年度初めて導入した「情報保障・鑑賞サービス補助」等を活用し、より幅広い層が事業に参加できるよう工夫されている事業や、ジャンルを越えた広がりが見込める事業といった、地域・社会への波及効果が期待できる事業が高く評価されました。
一方で、申請者の動機や課題意識と、それを社会に広げていくために必要な手法との関連が十分に説明されていないものや、仙台で実施する必然性が明確に示されていないものは、相対的に評価が低くなりました。

「B 文化芸術と社会の連携推進事業」では、地域で継続的に活動する事業を対象としていることから、単なるイベントの実施ではなく、複数年度にわたる事業プロセスや目標が明確に示されており、そのなかでの当年度の事業の位置づけや事業計画が具体的に提示されているものが評価されました。これに加え、助成事業の趣旨に照らし合わせ、仙台の地域性を表した事業、多様な人の参加の機会が担保されている事業は助成の必要性が高いと判断されました。
一方で、継続事業であっても事業プロセスや目標設定が曖昧な事業や、取り組む課題や事業対象・手法等に一貫性が見られない事業は、相対的に評価が低くなりました。
また、今年度初めて設けられた「スタートアップ枠」については、前述の視点に加え、これまで仙台では見られなかった観点・手法による事業提案に期待が寄せられ、5件が採択となりました。

審査委員からは、社会課題に対応した文化事業を進めて行くうえで、丁寧なリサーチや、協力者や参加者との関係づくりは必要不可欠な要素であること、これに加え、課題意識や取り組みをより幅広い人々と共有していくためには、芸術ならではの創造的な表現や発信力を生かす観点や、活動を共にする新たな担い手の育成といった観点も重要であるとの指摘がありました。



【審査委員】

アサダ ワタル(アーティスト、文筆家、近畿大学 専任講師)
木ノ下 智恵子(大阪大学21世紀懐徳堂 准教授)
藤野 高志(建築家、生物建築舎主宰、東北大学 准教授)
森 真理子(厚生労働省 障害者文化芸術計画推進官)
(五十音順)



【審査の視点】

(1) 先進性・独創性
これまでにない視点や工夫が取り入れられているか。

(2) 文化事業としての質
文化的に質の高い成果が新たに期待できるか。

(3) 波及効果
地域・社会への波及効果が期待できるか。

(4) 将来性・発展性
申請者の今後の活躍や事業の発展が期待できるか。

(5) 実現可能性
企画内容、実施体制、手法、事業プロセス等が実施のために適切なものとなっているか。

(6) 助成対象としての妥当性
本助成事業の目的や対象となる事業の趣旨に合致し、助成を得ることで高い成果が期待できる事業か。


※審査委員が申請のあった事業の内容と利害関係がある場合は、審査委員会において、当該申請事業にかかる採択可否や助成金額等の審議に加わることができないことを要綱で定めています。なお、利害関係の範囲は、次に掲げるものとしています。
(1)審査委員が、申請団体に所属している場合
(2)申請事業に、何らかの形で審査委員自身が参画する場合
(3)審査委員が、申請者から謝金・給与等の報酬を得ている場合
(4)審査委員が、申請者に対して外部有識者として関与するなど、中立・公正に審査を行うことが難しいと自ら判断する場合


【申請・採択概要】

(1)A 文化芸術の創造・発信事業
・申請件数 52件 ※内、申請取下げ1件
・採択件数 17件、不採択件数 34件
・採択率 33.3% ※申請取下げ1件を除く
・助成決定額合計 7,530,000円/申請額合計 20,010,419円
・情報保障・鑑賞サービス補助額 262,000円/申請額合計 476,300円
・採択事業 一覧(PDF)

(2)B 文化芸術と社会の連携推進事業
・申請件数 28件
・採択件数 7件、不採択件数 21件
・採択率 25.0%
・助成決定額合計 12,040,000円/申請額合計 49,071,990円
・採択事業 一覧(PDF)

(3)B 文化芸術と社会の連携推進事業型 スタートアップ枠
・申請件数 10件
・採択件数 5件、不採択件数 5件
・採択率 50.0%
・助成決定額合計 2,163,000円/申請額合計 4,249,270円
・採択事業 一覧(PDF)

※※(1)(2)(3)の助成決定額及び情報保障・鑑賞サービス補助額の合計 21,995,000円/予算総額 22,000,000円



【募集要項】

2024年度募集要項(PDF)