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助成事業レポート

森林環境と木材に関するリサーチと空間デザインによって風景と材料のつながりを捉えなおし、人々の声を交換するプロジェクト

  • 年度:2023年度

  • 申請者名:建築ダウナーズ

森林環境と木材に関するリサーチと空間デザインによって風景と材料のつながりを捉えなおし、人々の声を交換するプロジェクト

申請者名

建築ダウナーズ

プロフィール

菊池聡太朗、千葉大、吉川尚哉によるデザインチーム。宮城県仙台市を拠点に2019年より家具や什器の設計/施工、展示空間の設計、リサーチプロジェクトを共同で行なっている。

URL・SNS等

https://www.instagram.com/kenchiku_downers?igsh=YTQwZjQ0NmI0OA%3D%3D&utm_source=qr

事業概要

林業や建築生産の視点に加え、森林をより多角的に捉えるためのインタビューを行いました。前年度のリサーチプロジェクトで展示・乾燥させた間伐材を使った屋根を制作し、その実践記録やインタビュー冊子をオープンスタジオで公開しました。また協力いただいている自伐林業家や大工を招いたトークイベントを行いました。

事業の詳細

 建築ダウナーズは普段、木材を使った家具や什器の設計・制作を行っています。2020年のウッドショックにより木材の入手が難しくなり、自分たちが使う木材がどこからやってくるのか、日頃目にする山の風景とどのようなつながりがあるのか疑問を抱きました。2022年から宮城県内の林業や建築生産に携わる様々な立場の方にインタビューを行い、その中で知り合った、丸森で自伐型林業を始め、仲間と共に山の手入れをする方から間伐材の丸太を購入し、運び、インタビューを記録した冊子と共に展示しました。
 今年度は林業や建築生産の視点に加え、森林環境をさらに多角的に捉えるためのインタビューを行ったほか、前年度展示し、乾燥させた間伐材を使い、木が山に生えていた姿を想起させるような屋根を制作しました。そしてその実践の記録とインタビューを公開するオープンスタジオを六丁の目の印刷団地内にある作業場で行いました。また、前年度インタビューを行った自伐型林業家の刈田さん、伝統構法を用いる大工の杉原さんを招いたトークイベントを行いました。
 山の持っている長い時間軸や、現在抱えている課題に対し、目に見える効果を出すことの難しさを感じながらも、それぞれの立場で取り組んでいる活動と地続きの、実はすぐ隣に潜んでいた広がりとして山に関わっていくことの重要さをこのプロジェクトで出会った様々な人から学んでいます。

実施イベント

イベント名

日程

会場

総来場者・参加者数

建築ダウナーズ オープンスタジオ「ウッズ・イン・ザ・バックミラー vol.2(Woods in the Rearview Mirror vol.2)」

2024年2月16日〜2月25日

共同紙工株式会社敷地内の工場

152人

トークイベント「木のある場所を育てること」

2024年2月17日

book cafe 火星の庭

実施体制

主催

建築ダウナーズ

協力

共同紙工株式会社

助成

公益財団法人仙台市市民文化事業団