持続可能な顔料とメディウムの開発: Foraged Colors for CMYK in Sendai/オフセット印刷機への実装実験/活版印刷機での印刷サービス開始に向けた試験
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農業
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美術
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工芸
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文化芸術と社会の連携推進事業
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印刷産業
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顔料産業
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生活文化
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年度:2024年度
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申請者名:YUIKOUBOU

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申請者名
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YUIKOUBOU
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プロフィール
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1996年創業。奄美大島や宮城、岩手の自家用布を作る技術研究を行いながら、採集・製繊・糸作り・草木染・手織に取り組んでいます。主な専門領域は絹。近年、葛や苧麻等植物繊維の技術研究も行っています。
事業概要
本プロジェクトはこれまでに採集した素材を用いたインク開発や工業印刷機への実装試験を進めてきました。2024年は、工業印刷の基本色「CMYK」を表す素材探求と顔料化、仙台市内の印刷会社に協力いただき独自インクを用いた四色印刷実験(活版印刷機)、オフセット印刷での実装実験を試みました。
事業の詳細
●持続可能な顔料とメディウムの開発
…人的要因に影響されない印刷商品としての安定性を追求した。
…量産性向上を狙い、製造工程の見直しと設備設計の改善を試みた。
●Foraged Colors for CMYK in Sendai
…CMYKを表現できる素材探求と、顔料化の実現性の見極めに取り組んだ。
…独自インク四色を重ね合わせたカラー表現を印刷会社の協力のもと活版印刷機で実施した。
●協力いただいた印刷会社での実装実験
…オリジナルインクを用いたオフセット印刷を試みた。
…岩石のみならず植物を由来とする顔料を用いた印刷に成功した。
…粉砕精度、レシピの調整、インク製造量の確保など新たな技術的な問題や課題が可視化された。
…粉砕機械の変更や印刷手法の高精度化に伴い、インク製造レシピ時の条件として考慮すべき必要なファクターを新たに見出すことができた。
●社会実装に向けて:Foraged Colors型印刷サービスの開発
…プロジェクトのユニークなポイントの明確化・言語化を試みた。
●他分野・他プロジェクトとのコラボレーション
…家具塗料の開発、染色工場の廃液を用いた顔料製造、出版予定雑誌のためのオリジナルインクの製造などを実施した。
● その他
…文章や写真などの記録データと実験成果物などを有効活用する手段を検討し、今年度よりSNSアカウントの運用を開始したほか、ウェブサイトの更新を実施した。
実施イベント
イベント名 |
日程 |
会場 |
総来場者・参加者数 |
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顔料量産化実験 |
2024年10月2日、3日 |
山形県大江町 |
のべ43人 |
親和性の高いメディアとの連携企画 |
2024年11月12日〜14日、2025年1月20日 |
山形県大江町、仙台市(愛子) |
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Foraged Colors(地域顔料)の協働開発プロジェクトキックオフフィールドワーク |
2025年1月12日 |
宮城県丸森町 |
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公開印刷実験 |
2025年1月20日 |
株式会社ソノベ、仙台市(愛子) |
制作物
メディアの種類 |
タイトル |
URL・販売/配布場所 |
料金 |
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カラーチップ(B2,不定形カード)4種、各種100~300部 |
実施体制
主催 |
YUIKOUBOU |
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協力 |
株式会社ソノベ、今野印刷株式会社、山形県工業技術センター、宮城県産業技術総合センター、建築ダウナーズ、YUIKOUBOU、吉勝制作所 |
助成 |
2024年度 文化芸術を地域に生かす創造支援事業 |