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インタビュー
歴史民俗資料館 学芸室 (入職年/2020年)

Q1入職のきっかけ(経緯)について教えてください。

学生時代、日本近現代史を専攻し、明治時代の宮城県のことを研究していました。自分の専門を活かして学芸員として働きたいと思っていた時、教授から「仙台市市民文化事業団で学芸員の募集が出ているよ」と教えてもらいました。歴史民俗資料館には何度か行ったことがあり、小さいながら面白い展示を行っている館という印象を持っていましたが、施設を運営しているのが仙台市市民文化事業団という財団だと知ったのは正直その時が初めてだった気がします。地元であり研究フィールドでもある仙台で、歴史を扱う施設で働くことができたらこんなに幸運なことはないと思い、採用試験を受けることにしました。

Q2現在の業務内容について教えてください。

明治以降の仙台周辺地域を対象に、歴史と民俗についての調査研究を行っています。歴史民俗資料館は資料収集を積極的に行っており、市民の方から資料を寄贈いただくことも多いです。また、市民の方にお話を伺い、昔の仙台の様子や人々のくらしについて教えていただくこともあります。日々調査を行い、その成果をもとに企画展を開催したり、研究成果を調査報告書にまとめたりしています。
その他には、歴史や民俗に関する様々なレファレンスに答えたり、学校見学で来館する小中高生などに体験プログラムを実施したりもします。資料=モノと向き合う時間もありますが、意外と人と話す仕事でもあると感じています。

Q3どんなときに 仕事のやりがいを感じますか。

歴史民俗資料館は小さな館で、学芸員も受付に出ることがあります。お客様から帰りがけに「いい展示でした」といった声をかけていただいた時は、とても嬉しく思います。
また、一番やりがいがあるのは資料について調べている時です。歴史民俗資料館には開館以来収集してきた10万点近い資料が収蔵されています。一つ一つの資料が仙台地方の歴史・文化を物語るものであり、扱う時は緊張感もありますが、知らなかったことを知る楽しさが同時にあります。寄贈していただいた方の気持ちを背負いながら、少しでも多くの資料を後世に残していくとともに、展示などを通してたくさんの方に資料について知ってもらうことが学芸員としての使命だと思っています。

Q4財団で実際に働いてみて意外だったことについて教えてください。

入職する前は「公益財団法人だし、ちょっとお堅い雰囲気なのかな」と思っていましたが、実際に働いてみると個性豊かな職員たちがにぎやかに働く愉快な職場、という印象に変わりました。財団はミュージアムだけでなくホールや演劇施設を運営し、事業企画に特化した部署もあるので、様々な分野の業務を行う部署が同じ財団にあるというのが面白いところだと思っています。財団内のミュージアム同士で連携したり、ホールのイベントに協力したりしたこともありますが、それは「仙台の文化を発信する」という共通の目標が、施設を横断して掲げられているからこそです。今まで触れてこなかった分野に、わりと気軽に近づくことができるというのは財団の良いところだと思います。