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助成事業レポート

仙台の今昔写真から若年世代がまちの魅力を新発見し、多世代で地元学のタネを育てていくアーカイブ事業「ここダネ!」

  • 年度:2023年度

  • 申請者名:風の時編集部

仙台の今昔写真から若年世代がまちの魅力を新発見し、多世代で地元学のタネを育てていくアーカイブ事業「ここダネ!」

申請者名

風の時編集部

プロフィール

2005年「仙台の原風景を観る、知る」をテーマに風の時編集部を設立。2006年「仙台市全図復刻版」を初出版し、その後、昭和の仙台の写真集や今昔地図帳「仙台地図さんぽ」など42商品を企画・発行。

URL・SNS等

https://kaze-no-toki.hatenadiary.org
https://www.facebook.com/kazenotoki

事業概要

今昔定点写真をもとに、子ども・若者世代の視点でまちの魅力を新発見し多世代交流を促す「今昔写真展」「今昔まち歩き」などを通し、多世代交流や地域資料の新たな掘り起こしを行った。新たに小中学校との連携も生まれ、仙台への関心・興味を育てる事業へと発展させて地元学を育てるアーカイブ支援に取り組みたい。

事業の詳細

 2021、2022年度と2年にわたり本事業に取り組んだことで、教育現場の声、市民センター職員の声から見えてきた課題・背景として次の3点があげられる。

❶子どもも大人も“地域の魅力”に気付いている人が少ない。
❷学校現場で地域資源を掘り下げ学ぶ際、指導者側に知識・余暇がない。
❸子どもから高齢者までの多世代が交流できる場と、継続的に学ぶ場がない。

 子どもも大人も地域に興味関心がないのではなく「知る機会が少ない」こと。また、教育現場には地域文化や歴史について「教えて欲しい」というニーズがあることが分かる。
 「ここダネ!」は “地元の良いところを知り学ぶタネをまき、学びの地産地消を始めよう”という意味を持たせた事業で、自分のまちの魅力を発見し学ぶサポートを事業の軸としている。
 これまでの事業実績をベースに、さらに地域拠点の市民センターが注力する“若者事業”“子ども事業”と、仙台市内の小中学校が地元を学ぶ“地域学習”をつなぎ、一過性のイベントとしてではなく、地域の人、モノ、コトという地元の良さという地域資源を市民自らが耕し、学び、育て、活用することをめざした。
 2023年度は、地域拠点である市民センターの強みを生かしながら、小中学校現場における教育のニーズに応える形で、子どもや若年世帯などの興味関心を呼び起こし、自分たちの住むまち仙台を再発見することができた。

実施イベント

イベント名

日程

会場

総来場者・参加者数

「ここダネ!」スナップ写真募集

2023年7月~8月

幸町市民センター

880人

「ここダネ!」パネル展

2023年8月25日~10月29日

幸町市民センター

公開講座「教えて!あ、ここダネ!」

2023年10月21日

幸町市民センター

「まちの変化を楽しむ写真の見方・撮り方」

2024年3月16日

幸町市民センター

「昭和・平成時代に撮られたスナップ写真大募集」

2023年9月1日~29日

上杉山中学校

第1回「ここダネ!」定点撮影

2023年10月7日

上杉山中学校周辺

第2回「ここダネ!」定点撮影

2023年10月14日

上杉山中学校周辺

第3回「ここダネ!」定点撮影

2023年11月4日

上杉山中学校周辺

「ここダネ!」パネル展

2023年12月1日~12月18日

上杉山中学校

写真提供者の地元の先輩からまちの歩みをうかがう会

2023年12月2日

仙台浅草 喫茶店「木綿糸」

「ここダネ!」巡回展 in 上杉山通小学校

2023年12月18日~1月中旬

上杉山通小学校

【「ここダネ!」の3年間を振り返る車座座談会『ウチの推し!は「ここダネ!』】

2024年2月25日

幸町市民センター

制作物

メディアの種類

タイトル

URL・販売/配布場所

料金

冊子

「ここダネ!」2021-2023年度
今昔定点撮影記録集

2023年2月25日「ここダネ!」車座
座談会会場の幸町市民センターで配布。
2024年度以降は「ここダネ!」事業を実施する主に市民センターおよび小中学校に配布し、定点撮影の見本として活用する予定。

無料

実施体制

主催

幸町市民センター、上杉山中学校、上杉山通小学校

協力

風の時編集部

助成

公益財団法人仙台市市民文化事業団