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助成事業レポート

聴覚障害のある方と一緒に踊るダンスワークショップ「さぐるからだ、みるわたし」

  • 年度:2023年度

  • 申請者名:渋谷裕子(さぐる・おどる企画)

聴覚障害のある方と一緒に踊るダンスワークショップ「さぐるからだ、みるわたし」

申請者名

渋谷裕子(さぐる・おどる企画)

プロフィール

ダンサー・振付家。仙台市出身。ダンスや演劇作品に多数出演。そこで培われた身体、コミュニケーションワークを元に子ども、高齢者、障害のある人など様々な人と踊るダンスワークショップファシリテートを行なう。

URL・SNS等

http://nano.pya.jp/saguruodoru

事業概要

・聴覚障害がある人の身体表現活動参加への後押し
・聴覚障害がある人と聴者を対象とし、出会う場、共に活動し相互理解を深める場作り
・聴覚障害児者との表現活動に取り組むアーティストを育む場として月2回の定期ワークショップ開催と海外から講師を招聘した特別講習&ワークショップを企画しました。

事業の詳細

 ダンスは共に踊る相手とあらゆる感覚を使いコミュケーションをとり、それぞれの強味を活かせる素晴らしい芸術です。その為これまで年齢や障害の有無問わず多くの人に開いたワークショップのファシリテーションを行なってきました。
 しかしそこに手話を必要とする聴覚障害のある人の参加がほとんどありませんでした。その理由を探ろうと昨年度採択された事業で手話通訳を配備したワークショップを3回開催。参加した聴覚障害がある人から「今まで経験したダンスは聴者が音楽を聞いて踊りそれを真似るものだった。ここでは聞こえない音楽に無理やり合わせなくていいダンスで驚いた」、聴者からは「毎回すごく疲れた!言葉を使わないジェスチャー遊びでは思ったことを充分に伝えられないストレスがあり、聴覚障害のある人はこれをいつも感じているんじゃないかと思った」など双方から様々な意見が寄せられ、相互理解の場として有益であると感じ、今年度7月~2月まで月2回の定期開催を開始しました。
 ダンサーや役者、福祉職員、県外からの参加者もあり多くの人たちが交流しています。毎回同じ時間で開催していると「普段視覚を頼りに生活している。冬場は暗くなるのが早く行き慣れない場所に出向くのは不安」などの意見があり今後継続する際の検討事案が上がり、柔軟な対応の重要性を改めて感じました。それらを踏まえ今後はこちらから出向くアウトリーチの機会も作っていきたいと考えています。

実施イベント

イベント名

日程

会場

総来場者・参加者数

聴覚障害のある方と一緒に踊るダンスワークショップ「さぐるからだ、みるわたし」

2023年7月8日、22日、8月6日、20日、9月9日、30日、10月1日、8日、11月11日、25日、12月9日、12月24日、2024年1月27日、2月10日、2月24日

アートシェアスタジオちゃちゃちゃ

84人

神経心理学者から学ぶ聴覚障害がある方にとっての舞台芸術 講座&ワークショップ

2024年1月22日、23日

せんだい演劇工房10-BOX

制作物

メディアの種類

タイトル

URL・販売/配布場所

料金

冊子

2023年度さぐる・おどる企画活動振返りリーフレット

劇場、公共施設等

無料

実施体制

主催

渋谷裕子(さぐる・おどる企画)

協力

NPO法人アートワークショップすんぷちょ

助成

公益財団法人仙台市市民文化事業団