長期化する新型コロナウイルス感染症流行により、文化芸術活動は大きく影響を受け、その在り方は情勢に応じて変化を求められています。また、社会全体として、まちづくり、教育、福祉、医療、災害対応等、多様化する課題に向き合うことが求められる状況にあります。
本事業は、こうした状況をふまえ、未来に向けた文化芸術の新たな価値の創出や地域の文化芸術環境の発展を目的とし、地域における文化芸術の創造力や発信力を高め、まちづくりや人びとの暮らしの課題解決に寄与する取り組みを支援します。
以下に示す、(1)~(3)に当てはまる事業が対象となります。
文化芸術の創造性を活かして社会課題に向き合い、仙台の文化芸術環境の発展を目指す事業。
次のA~Eのいずれかに該当する事業が対象となります(複数可)。
A.多様な分野の社会課題に向き合う文化芸術事業(社会的役割の創出)
文化芸術の創造性を活かし、仙台のまちづくりや市民の暮らしに関わる社会課題に向き合う事業。
または、他分野の団体・施設等と連携・協働して行う文化芸術事業。
*社会課題のテーマや他分野の例:教育、福祉、医療、環境、防災、観光、産業、まちづくり等
*他分野の団体・施設等との協働は必須要件ではありません。
B.次世代の人材育成に資する文化芸術事業(豊かな芸術教育)
子ども・若者が文化芸術に主体的・自発的に関わる機会を提供することで、文化芸術への関心を高め、
表現力や創造力、探究力を育む事業。
C.あらゆる人びとに文化芸術の鑑賞・創造機会を提供する事業(共生社会実現)
性別や国籍、年齢や障害の有無、経済的な状況に関わらず、あらゆる人びとが文化芸術に親しみ、
創造性を発揮できる環境の醸成に資する事業や、創作活動を通して他者理解や社会参画を促す事業。
D.優れた文化芸術を創造・発信し、文化芸術に親しめる環境の醸成に資する事業(創造発信事業)
質の高い文化芸術作品を創造・発表し、鑑賞・体験機会を市民に提供する事業。
または、仙台の文化芸術の振興や郷土の歴史の継承・普及に資する印刷物・動画やアーカイブ等を作成し、発信する事業。
E.地域の文化芸術活動の基盤をつくるための中間支援事業(支援体制構築)
文化芸術活動者を支えるための活動支援や次世代の文化芸術の担い手育成等を行い、創造的な活動のための環境形成に資する事業。
以下に示す、①イベント・発信型、②プロジェクト型のどちらかを選択してください。
①イベント・発信型
文化芸術イベント・印刷物や動画等の媒体を通して、助成対象期間内に広く一般に鑑賞・参加機会を提供するもの。
*事業内容が、ロングラン公演や長期間の展示のみを行う事業は、イベント・発信型に該当します。
②プロジェクト型
事業プロセスや様々な人びととの関わりを重視した文化芸術事業を、助成対象期間内に継続的に行うもの。
同時に、助成対象期間終了後も継続する計画があるもの。
その上で、申請事業の意義や成果に関するトークイベントや対話イベント等を助成対象期間内に実施するもの。
*事業プロセスの例:リサーチ、作品制作、場づくり、コミュニティづくり等の過程を含むもの。
*トークイベント・対話イベント等の例:申請事業のテーマや社会課題について専門家と共に学ぶトークイベント、リサーチや事業の内容・成果を振り返るための報告会、プロジェクトに関わる人びとも交えた対話イベント、参加型評価ワークショップ等。
*上記のトークイベント等は、原則一般公開で実施し、周知・広報を充分に行ってください。
※印刷物出版、動画制作等、多様な媒体を用いて文化芸術事業を行うものも助成対象となります。
事業全体の内容やプロセス等によって、「①イベント・発信型」または「②プロジェクト型」を選択してください。
*印刷物の例:郷土史誌、図録、写真集、フリーペーパー、ZINE、マップ等
2023年6月10日から2024年3月17日まで
応募する事業は以下の要件を全て満たす必要があります。
(1)申請者自らが実施主体となって行うこと。
※イベント・発信型事業は、申請者自らが事業を主催すること。
(2)新規事業であること、もしくは、既存事業をもとに新たな展開を行うこと。
(3)市民や地域にひらかれた事業であること。
※例えば、機材購入や環境整備のみを行う事業は対象外になります。
必ず、その機材や環境を市民や文化芸術関係者が活用する活動や事業を含んだ内容にしてください。
※プロジェクト型事業でリサーチや作品制作を中心に行い、公演や展示等を行わない場合は、
リサーチや制作に関するトークイベントやウェブサイト等での作品制作過程についての発信等、
市民が参加・閲覧できるパブリックプログラムを実施してください。
(4)主に仙台市内で実施される事業であること。
※プロジェクト型事業で仙台を拠点として作品制作等を行う場合は、リサーチ場所に制限はありません。
(1)特定の政治団体、宗教団体、営利団体及びその商品などの宣伝を主な目的に含む事業
(2)チャリティーコンサート等、寄付を集めることを主な目的に含む事業
(3)学校(小・中・高)内のサークル・部活動の成果発表会
(4)カルチャー教室、各種教室の成果発表会
(5)特定の会員や団体のみを対象とした事業
※プロジェクト型事業は、事業内容により対象となる場合があります。
(6)仙台市または仙台市の関係団体から補助金、助成金、負担金等の収入がある事業
※事業に上記の収入が入っていなければ、仙台市または仙台市の関係団体・施設等と連携・協働すること自体は
差し支えありません。
(7)仙台市や(公財)仙台市市民文化事業団(当事業団が管理運営する施設を含む)が主催、共催する事業
(8)仙台市以外の地方公共団体、または地方公共団体が設置する文化施設等が共催する事業
対象となる事業を主体となって実施する以下の者が対象となります。
(1)個人:仙台市内の個人で、文化芸術活動の実績がある者
(2)団体:仙台市内の団体で、文化芸術活動の実績がある者(民間文化施設含む)
(3)上記(1)~(2)の助成対象者の2者以上によって構成される任意のグループ・団体
※主たる団体が仙台市内の個人・団体であれば、連携相手や構成団体は市外の個人・団体も可とします。
①イベント・発信型:30~40件程度
②プロジェクト型 :5~10件程度
※予算の範囲内での採択となるため、すべての申請が採択されるわけではありません。
①イベント・発信型:上限50万円
②プロジェクト型 :上限200万円
*助成率は10分の10とします。
*事業収入や自己負担金の有無は問いません。
*参加費、入場料、物販売上(CD・DVD・冊子・グッズ等)、補助金等の事業収入がある場合は、収支予算書の収入欄に漏れなく計上してください。助成額は事業全体の経費から事業収入を差し引いた額が上限額となります。
*個別の助成額については、企画内容を審査のうえ決定します。そのため、交付額(助成決定額)が申請額よりも減額される場合があります。
*申請者自ら他団体(仙台市または仙台市の関係団体除く)の助成金や協賛金等の外部資金を獲得することについては問題ありません。
※事業着手後、希望がある方については、請求書等(経費の積算根拠書類)をもとに助成内定額の8割以内の額(千円未満切り捨て)を2回に分けて前払いします。ただし、1回の前払いの上限額は助成決定額の2分の1以内の額までです。2回目の前払い時は、1回目の支払証明書類を提出していただきます。
下記書類をEメールまたは郵送にて事務局まで提出してください。
【提出書類】
(1)申請書
(2)事業計画書
※「2.対象となる事業」の①イベント・発信型、②プロジェクト型で様式が異なります。
(3)申請者プロフィール
※(個人用)、(団体用)のいずれかの様式を選んで作成してください。
(4)団体構成員名簿
※団体として申請する場合はご提出ください。
(5)助成申請・採択実績書
(6)収支予算書
(7)事業内容に関する補足資料
※A4サイズ4ページ以内・様式は任意です(Eメールで提出する場合はPDF形式)。
※提出は必須ではありません。
*提出書類(1)~(6)の様式は、(「申請・報告等様式一覧」)からダウンロードしていただくか、電話にてご請求ください。
2023年3月15日(水)から3月24日(金)23時59分必着
※申請受付は、仙台市議会で令和5年度予算が議決された場合に行います。
事前相談を希望される方はEメールまたは電話にて事務局までご連絡ください。
Eメールの場合は、お名前・団体名・相談内容・連絡先を記載のうえお問い合わせください。
*プロジェクト型事業として応募する場合は、事業の形態の要件に合致しているか等確認が必要なケースが多いため、事前の相談を推奨します。
書類審査で選考します。審査過程で、申請内容について電話やEメールで質問させていただく場合があります。
審査では、提案された事業に対して、企画内容の一部を選定する場合(部分採択)や、一定の事項を満たすことを条件に選定すること(条件付き採択)があります。
下記の視点から総合的に審査を行います。
(1)先進性・独創性
これまでにない視点や工夫が取り入れられているか
(2)文化事業としての質
文化的に質の高い成果が新たに期待できるか
(3)波及効果
地域・社会への波及効果が期待できるか
(4)将来性・発展性
申請者の今後の活躍や事業の発展が期待できるか
(5)実現可能性
企画内容、実施体制、手法、事業プロセス、予算計画等が実施のために適切なものとなっているか
(6)助成対象としての妥当性
本助成事業の目的や対象となる事業(A~E)の趣旨に合致し、助成を得ることで高い成果が期待できる事業か
●採択・不採択にかかわらず、全ての申請者に対し、2023年6月上旬に郵送でお知らせします。
提出された申請書は返却しません。
●採択された事業については、事業名・主催者名(申請者名)等を当事業団ウェブサイトで公表します。
助成対象の広報物や発信媒体(SNSやウェブサイト等)、成果物等には、下記のとおり必ず表記してください。
「助成 公益財団法人仙台市市民文化事業団」または「助成 (公財)仙台市市民文化事業団」
事業終了後2か月以内もしくは2024年3月31日のいずれか早く到達する日までに、下記書類をEメールまたは郵送にて事務局まで提出してください。報告書や事業成果の内容を審査後、助成額を確定し助成金の支払を行います。
【提出書類】
(1)報告書
(2)事業実績書
(3)事業内容詳細
(4)事業記録の写真・画像データ
※イベントや活動の写真データ、成果物(冊子・動画・ウェブサイト等)の画像データ等
(5)事業の成果物
※イベントの広報物やパンフレット・カタログ、制作した冊子・Zine等
(6)収支決算書
(7)支払証明書類整理簿
(8)対象経費の支払を証明する書類(領収書・振込証明書・請求書等)の写し
※収支決算書の助成対象外経費支出欄に記載した費用分については、提出の必要はありません。
※申請者(申請団体の構成員含む)の人件費がある場合は、その方の業務記録(業務日報等)を提出してください。
(9)振込口座届出書
*提出書類の様式は「申請・報告等様式一覧」からダウンロードしていただくか、電話にてご請求ください。
*書類の提出後、追加資料の提出依頼や内容確認のため連絡することがあります。
*助成金は、報告書の審査を経て交付確定通知を送付した後、30日以内に支払います。
*支払を証明する書類がない経費は、助成対象となりません。
〒981-0904 仙台市青葉区旭ケ丘3-27-5 日立システムズホール仙台1階
[電話] 022-727-1875(平日8時30分から17時)
[Email] 申請書提出先 apply@bunka.city.sendai.jp
事前相談・お問い合わせ・報告書提出等 kankyo@bunka.city.sendai.jp