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助成事業レポート

仙台空襲と現在のまちの風景をモチーフにした映像作品の制作および土地と記録をテーマにした映画上映会の開催

  • 年度:2024年度

  • 申請者名:福原悠介(ペトラ)

仙台空襲と現在のまちの風景をモチーフにした映像作品の制作および土地と記録をテーマにした映画上映会の開催

申請者名

福原悠介(ペトラ)

プロフィール

1983年仙台生まれ。映像作家。地域の文化と人々の日常を記録する。監督作『家にあるひと』『ロッツ・オブ・バーズ』。小森はるか監督『空に聞く』などに参加。小説「何もない部屋」で第6回ことばと新人賞佳作。

URL・SNS等

https://www.petrajp.com

事業概要

仙台空襲の記録について振り返る短編小説を映像化した作品『オロポ』を制作。また「記録のまなざし」と題して上映会をおこない、上映機会の少ない過去のドキュメンタリー映画と併映。ゲストに映像作家の飯岡幸子、小森はるかを迎え、観客と共に土地と記録の関係について考えた。

事業の詳細

 これまでにも仙台を舞台にしたドキュメンタリー映画の制作や関連するテーマの作品上映を、数年に亘って継続的に開催してきたが、今回は、仙台空襲について市民が書いた手記集をテーマに、土地と「記録すること」自体の関係性を問い直すような機会をつくるべく事業を企画した。戦後80年が経とうとしている現在からの視点として、ただ過去にあったことを伝承するだけでなく、今この場所から過去の記録を捉え直す、想起の感覚を観客と共有するような作品にするために、テキストは短編小説という形式を取った。
 また、『草とり草紙』『おてんとうさまがほしい』『鈍行旅日記』の3本と併映することで、さまざまな時代、手法から、記録というものへの向き合い方について、観客に問いかけるような上映会を行った。トークでは、主催である福原悠介に加え、映像作家の飯岡幸子、小森はるかを招聘し、作品の背景についての解説や、自身の制作の態度などを通じて、あらためて記録することについて考え直すような場を作った。ギャラリースペースでの上映で、一方的に作品やトークを見せるのではなく、観客も含めてともに記録と映画、文化芸術との関わりについて、意見を交換し合うような時間を持つことができた。

実施イベント

イベント名

日程

会場

総来場者・参加者数

記録のまなざし

2025年3月15日、16日

even

160人

実施体制

主催

福原悠介(ペトラ)