多様な子どもを対象としたインクルーシブ演劇創作の実践とブックレット作成事業
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文化芸術の創造・発信事業
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演劇
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年度:2024年度
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申請者名:NPO法人アートワークショップすんぷちょ

事業概要
仙台市では児童青少年演劇の担い手が不足し、子ども向け演劇の鑑賞機会が限られている。そこで本事業では、インクルーシブ演劇の創作ノウハウを学ぶ機会を提供し、後進の育成を図った。専門家の研修を受けながら、参加者は小グループで作品を創作し、プロセスをブックレットにまとめ、地域の文化芸術環境の活性化に貢献した。
事業の詳細
コンサートや舞台公演において、障害のある人を受け入れる事例が増えてきているが、実践者が障害のある人の生活や日々のケア、体系的な障害について学ぶ機会は依然として限られている。この事業では、アーティストやテクニカルスタッフが障害のある子どもたちについて専門家の研修や障害児施設への訪問を通し、学ぶ機会を提供した。
オンラインの研修にはアーティストだけでなく、幅広い職業の方が参加していた。第一回研修では英国の多感覚演劇について知る機会となったが、障害児施設の職員の参加があり、多感覚演劇について認知度を上げるきっかけともなった。多様な子どもの鑑賞体験の整備には「障害のある人もどうぞ」と手放しに受け入れるのではなく、具体的な配慮や工夫を施した上で受け入れることが重要だ。特に、今回出会った医療的ケアが必要な子どもにとっては、安全な環境づくりが不可欠だと分かった。
今回の事業についてまとめたブックレットをWEBで公開し、インクルーシブな子どものための鑑賞事業を行う人々の参考となることを願っている。
実施イベント
イベント名 |
日程 |
会場 |
総来場者・参加者数 |
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アーティストのための福祉研修第1回 「英国多感覚演劇から学ぶ、障害のある子どもに届けるパフォーマンス」 |
2024年12月20日 |
オンライン |
105人 |
アーティストのための福祉研修第2回「仙台市における発達障害児支援の現状と仕組み」 |
2025年1月24日 |
オンライン |
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創作ワークショップ |
2025年2月14日、15日、18日、19日、28日、 3月14日 |
せんだい演劇工房-10box |
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アーティストのための福祉研修第3回実地研修「つなぐ利府訪問」 |
2025年2月6日、12日、26日 |
児童発達支援事業所つなぐ利府 |
制作物
メディアの種類 |
タイトル |
URL・販売/配布場所 |
料金 |
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冊子 |
インクルーシブな演劇をつくるために |
無料 |
実施体制
主催 |
NPO法人アートワークショップすんぷちょ |
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協力 |
TimbaDush Theatre (UK)、仙台市児童発達支援センター北部アーチル、児童発達支援事業所つなぐ利府、NPO法人シアタープランニングネットワーク |